【7】Fact Finding

スマートスピーカーの所有者は誰か?

スマートスピーカーってご存知ですか?
ちょっと前までAIスピーカーと言われていました。
これならピンとくる人が多いと思います。


円筒形や大きなボタンのような形状の機器です。
私も気になっていた商品で、どの程度普及しているのかグーグル検索してみました。

アクセンチュアの「2018年デジタル消費者調査」https://www.accenture.com/jp-ja/event-digital-consumer-survey-2018
によると日本国内の購入者は2017年8%、2018年は予定者を含めると
16%ということでキャズムを超え、急速な普及の拡大が予想されるとしています。



今後の成長が見込まれるとしていますが、

私はそうは思いません。
世界的なコンサルティング会社に反論する訳ではありませんが
所有意向者は所詮意向ですので、確定ではないということです。
現在8%ということはまだキャズムを超えておらず、

ようやくイノベータの購入が終わり、
アーリーアダプターの更に初期採用者しか購入していない

ということです。
世界各国と比較して所有率が著しく低い点も気になります。
日本はスマートスピーカーが馴染まないライフスタイルなのかもしれません。

では現在スマートスピーカーを所有している人はどのような人なのでしょうか?
同調査では、スマートスピーカーを購入してから66%がスマートフォンの使用頻度が減少したとしています。
その内、64%がエンターテインメントサービス、58%がオンラインショップ、56%が検索での使用頻度が減少したとしています。



ここから自宅ではスマートスピーカー、外出先では今まで通りスマートフォンを利用するのではとしています。スマートフォンのヘビーユーザーという姿が見えてきました。


また別の検索結果で

価格.comの「スマートスピーカーの購入&使い方アンケート」
http://kakaku.com/pc/article/smartspeaker/

によると44%がスマートスピーカーを現在利用しているとの結果です。



少し高すぎる比率ですね。消費意欲の高い価格.comユーザーならではの結果と言えます。
逆に言うと一般層まではまだ広まっていないのではないかと考えることもできます。

そしてスマートスピーカーの用途は

1位:音楽、ラジオ再生 81%
2位:天気やニュースなどの情報収集 75%
3位:アラーム、タイマー 63%
4位:家電や照明機器などの操作 38%

となっています。

1位から3位まではスマホやパソコンでも充分できる機能なので
やはり現在の購入者は流行最先端のアーリーアダプターの中でも
特に初期購入者なのではないかと考えられます。

更に株式会社ビデオリサーチインタラクティブの調査によると
https://www.videoi.co.jp/news/180510.html



スマートスピーカー購入予定者はスマートフォンを使いこなしていることがわかります。

特に10ポイント以上の際があるのは

GPS・ナビゲーション機能:45%
Bluetooth:34%
ダウンロードした音楽コンテンツを聴く:35%

とスマートフォンフル活用の状況が窺えます。
さらに消費特性として



全ての項目で消費選好性が高く情報感度も高く
インターネット依存が高いことが分かります。


以上からまだまだ国内市場ではアーリーアダプターの域を出ないと考えます。
そして、スマートスピーカーおよび他の機器とのシームレスな連動が可能にならない限りキャズムを超えることはないと思います。
自宅での音楽や天気予報はテレビやパソコンでもできることであり、もっと革新的な用途が、より使いやすい環境にならない限り普及はしないのではないかと考えます。

世界各国との所有率の差異も他の機器(スマホが代用してきた)の所有率が、日本では普及率が高いことで説明がつくと考えます。
(わかりにくい表現ですみません。テレビやパソコンの普及率が高いのでスマートスピーカーの出番が少ないのではという意味です)

個人的には、価格.comの調査結果での用途
4位:家電や照明機器などの操作
がどのような機器でも容易に接続できるようになれば
我が家でも導入しようかなと思います。

執筆者:蛭川 速 / 2018.08.30